のおとのノート

若者の”勇気ある一歩”を見まもる「のおと」主宰者のそこはかとない書き散らかしです。

橘家

9月号

【今月の学校通信より】
 
先日、生徒たちに
「人間の価値は、他人の見ていないところでどれだけ正しいことをしているかどうか
にある。」と話しました。
 
近頃表面化している学校での残酷かつ卑怯な事件の数々は、突然変異のモンスターが起こした偶然の不幸ではなく、取り巻く環境すべてに潜在していた諸問題が抑えきれなくなり溢れだした結果ではないでしょうか。
 
大人が効率や経済ばかりを優先して「バレなきゃ何をしてもいい」「儲かりゃ何をしてもいい」「嘘がバレても開き直りや逆ギレした者勝ち」というような態度で社会に向きあっていれば、日々そのような価値観を目にする子供が真似するのは当然です。
 
“全ての大人は全ての子供に対して責任が存在する”と私は考えます。
だからこそ「仕事だから」ではなく、ひとりの大人として生徒に正面から向き合う姿勢だけは忘れないようにしたいと思います。
 
・立場や所属を気にせず、ひとりの人間として
 「ありがとう」「ごめんなさい」が言える。
・嘘はつかない、約束は守る。
・相手に伝わるようにあいさつができる。
・弱い立場の者は守る。
 
これらは幼稚園や保育園で習う人としての基本的な事柄もしくはその発展形です。
しかし、大人でも、いや、むしろ様々な事情がある大人のほうがこれらを実行出来ないことが多いのではないでしょうか。
どんなに資産があろうが、名誉があろうが、この基本をないがしろにする人は愚か者です。
それはどんなに世の中が変化しようとこれが人としての基本だから。
 
私は全てに優先してこの「人としての基本」を伝えていきたいと思っています。